遺作 (ゲーム)

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遺作
対応機種 PC-9801 MS-DOS
Windows 95/98
Windows 95/98/Me/XP(Winリニューアル版)
Macintosh
開発
発売元 エルフ
発売日 1995年8月25日(DOS)
1997年5月30日(Win)
1999年2月26日(Winリニューアル版)
2000年3月31日(Mac)
価格
ジャンル アドベンチャーゲーム
レイティング 18禁
コンテンツアイコン
キャラクター名設定
エンディング数 5
セーブファイル数
セーブファイル容量
メディア
ゲームエンジン
画面サイズ 640×480 8bit(DOS)
640×480 High Color(Win)
800×600・32000色以上(Mac)
BGMフォーマット FM音源(DOS)
PCM音源(Win)
?(Mac)
キャラクターボイス 無(DOS)
主人公以外フルボイス(Win/Mac)
CGモード
音楽モード
回想モード Hシーンのみ有
メッセージスキップ
オートモード
備考 現在DOS版とWin版(リニューアル版除く)はロットアップ

遺作』(いさく)は、1995年8月25日エルフより発売された18禁アドベンチャーゲームである。

伊頭家シリーズ(またはおやぢシリーズ)の第1作で、伊頭家の長男遺作が登場する、鬼畜系アドベンチャーゲームの先駆け的作品。ただし本作はシリーズの後の作品とは異なり、タイトルにもなっている人物「遺作」は主人公ではなくいわゆる敵キャラとしての登場である。

歴史

基本システム

本作は主人公「小暮健太」を操り、共にいる仲間達との会話や校舎内の散策によりアイテムを手に入れ使うことにより行動範囲を広げ、桜蘭学園の旧校舎に閉じこめられた状況からの脱出を目指すものである。

途中の会話の内容や行動によっては仲間が行方不明になることがあり、その場合は通常発見するアイテムの他に遺作が行方不明になったヒロインを陵辱しているシーンを収めたビデオテープが落ちていることがある。全員揃っての脱出を目指す他に、陵辱シーンのテープを集めるという楽しみ方も存在する。

途中、手がかりとして『メモ』を読む場面があり、そのときに読むための『紙のメモ』が添付されていた。手がかりをわざわざ紙で添付するところに、PC-9801版発売時のアダルトソフト業界の状況(ソフトのレンタル/擬似レンタルが盛んだった)がよく表れている。

ストーリー

学園が夏休みを迎えた8月のある日、健太の所に1通のラブレターが届いた。しかし待ち合わせ場所になっていた旧校舎5階の音楽室に行くと、他にも数人がやってきた。それが理由で健太が悪戯で手紙を送ったと疑われるが、その間に5階の階段に鍵がかけられていたのだ。そしてその一室には遺作が潜んでいた。彼らはこの状況から脱出するために、そして1年前の事件の真相を明らかにするために、外への道を模索し始める……。

登場人物

小暮健太 (こぐれ けんた)
主人公。
伊頭遺作 (いず いさく)
桜蘭学園の用務員。悪い噂が絶えない。美由紀の妹が殺されたときにも真っ先に疑われたが真相は闇の中。
ちなみにキャラクターデザインのモデルは俳優の柄本明
名字は「いとう」でも「いがしら」でもなく、「いず」。
浅川琴未 (あさかわ ことみ)
お嬢様で、宗光の憧れの人。ちなみに宗光とは幼なじみ。
榊美由紀 (さかき みゆき)
健太のクラスメイトだが男性不信。1年前に妹が殺されており、その犯人を捜している。
赤川里香 (あかがわ りか)
健太のクラスメイト。なかなか告白できない、いじらしいタイプ。
幹原明美 (みきはら あけみ)
健太のクラスメイトでテニス部部長。
芹沢美緒 (せりざわ みお)
健太のクラスメイトで、明美の親友。怒りっぽい性格。
高島久美 (たかしま くみ)
健太のクラスの担任。明美とは反発気味。
島田陣八 (しまだ じんぱち)
健太の親友。いつもカメラを手放さない。美由紀に好意を持っている。
蘇我宗光 (そが むねみつ)
学園理事長の息子。健太と激しく対立している。

スタッフ

  • 原画:横田守
  • シナリオ:蛭田昌人

ファンディスク『盗作』

ソフトに封入されている申込用紙でメーカー通販された本作品のファンディスク。本編では琴未と美由紀しか存在しないハッピーエンドが全ヒロイン分追加された他、パロディなどが収録されている。なお、Windowsリニューアル版とMacintosh版にはリニューアルされてコンテンツとして収録されている。

豆知識

  • タイトルとなっている『遺作』は、「エルフの社屋移転前最後の作品」という意味で命名されたが、雑誌にタイトルだけ大書きされた広告が掲載された際に「エルフが倒産(もしくは解散)したのでは?」という憶測が流れてその意味でも話題となった作品である。ちなみにイメージイラストにタイトルだけの広告はこの後もエルフの新製品が出るたびに行われる定番となり、ゲーム内容を詳細に伝えようとする他社の広告と比べて異彩を放つこととなる。
  • 原画を担当した横田守は本作品でエルフを離脱することになり、皮肉にも横田守にとってもエルフにおける遺作となった。

関連項目

アニメ

  • 遺作(1997年、ピンクパイナップル)
  • 遺作~Respect~(2001年、ピンクパイナップル)

関連文献